リヒテンシュタインのCIT社はコイン市場において、最も興味深いコインを発行している会社の一つです。各国で発行されているこれらのコインは、最先端の鋳造技術が駆使されている点で一際目立っています。例えば、CIT社の自社開発の「スマートマイニング(smartminting)技術」により、究極の高浮彫を実現しました。今回の春期発売では、新しいコインが33枚発行されました。以下で厳選した作品をご紹介いたします。
ティファニー・アート・メトロポリス(Tiffany Art Metropolis)シリーズは、CIT社の代表するものの一つです。このシリーズでは、ティファニー・ガラスの埋め込みと、ウルトラハイレリーフ(超高浮彫)による重要な都市及び建築物の魅力的な眺望が融合されます。今回の発行では、サン・ピエトロ大聖堂がモチーフとして選ばれました。裏面には、細部にこだわった華麗な教会の内部を覗かせる開かれた門があります。
CIT社のスチームパンク・シリーズは、SF技術とヴィクトリア女王時代の外観を組み合わせる文化現象をテーマとしています。人気を集めているこのシリーズの第3弾では、スチームパンクのお手本となったジュール・ヴェルヌ(Jules Verne、1828–1905年)とその小説「海底二万里」を基に、海中世界がモチーフとなっています。
このコインもまた、空想的な海中世界をモチーフとしており、ホラー作家H.P.ラヴクラフト(1890–1937年)と彼の作った、依然としてポップカルチャーで大人気のクトゥルフ神話を記念しています。
CIT社はヴィンソン・マシフ硬貨で、2016年に開始した「七大陸最高峰シリーズ」を終了します。このシリーズでは、各大陸の最も標高が高い山が写実的にコインに描かれていました。ヴィンソン・マシフの標高は4897mで、南極大陸の最も高い山です。
ハンターズ・バイ・ナイト・シリーズは、「黒曜石のブラック」と名付けられた精錬技術で、夜行性の肉食動物を漆黒のコインに描き、表面の動物の目と裏面の夜空の星のみが輝いています。ヒョウとフクロウに続き今回はニシキヘビがモチーフとなっています。
今回の夏期発売の他の注目コインは以下でご覧になれます。
こちらのリンクから2022年夏期発売のすべての新発行コインがご覧になれます。
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