2019年に告知された通り、新しい1,000円札、5,000円札、10,000円札紙幣が、2024年から流通予定です。これを踏まえ、日本銀行は今回初めて新しい紙幣の見本を一般公開し、その特徴について説明しました。
1,000円札の肖像は医師で細菌学者の北里柴三郎(1853 –1931)です。5,000円札の肖像は教育者で津田塾大学創設者の津田梅子です。津田梅子は、神功皇后、紫式部、樋口一葉に次ぐ日本の紙幣史上4人目の女性です。 10,000円札は実業家、渋沢栄一(1840-1931)の肖像になります。
裏面は東京駅(10,000円札)と藤の花(5,000円札)になります。国際的に最も認識度の高いニューディザインは、1,000円札裏面に描かれた日本を代表する浮世絵、葛飾北斎の『富嶽三十六景』の『神奈川沖浪裏 (かながわおきなみうら)』でしょう。
日銀は、新紙幣の最先端の偽造防止技術の導入を公開しました。これらの技術には高精細な透かしや、3D肖像ホログラム、マイクロ文字、特殊発光インク、触って識別できる識別マークが含まれます。外国人でも紙幣価値を認識しやすいよう、新紙幣のアラビア数字による料額表示が旧札より大きな文字になっています。