韓国コインに関する新たな基本図書

マーク・ロヴモ 『発展時代における韓国コイン』 iAsure出版グループ 2022年 400頁 フルカラー ソフトカバー 20.95 cm x 29.68 cm ISBN: 9780990520054 価格:50ドル(送料及び追加料金抜き)
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2021年の収集コイン市場は、韓国も含めて様々な国で急騰しています。2022年当初、韓国の主要な貨幣関連業社であるファンドン株式会社は、現代韓国コイン(1959年〜現在)、その中でも特に収集家が希少としている鋳造年のコインとコインセットが出品されているオークションの史上最も高価な見積額を発表しました。中には、NGC社によって未使用品66と鑑定され、ファンドン社のオークションで4月に805,000ウォン(約84,000円)で落札された1959年の10ウォン貨幣がありました。また、同月にファンドン社のオークションでNGC MS-64の1966年の10ウォン貨幣が法外と言っても過言ではない1,505,000ウォン(約16万円)で落札されだけでなく、2ヶ月後に極めて希少な500ウォン貨幣が含まれている素晴らしい1998年の韓国銀行の造幣局セットが驚くべき5,010,000ウォン(約52万円)で落札されたのです。この新たな1998年の韓国銀行の造幣局セットの記録は、同様のセットが6年前に記録した最も高価な落札価格を3,700,000ウォン以上も上回るものです。これらの高騰している市場価格は、韓国国外の市場にも影響を及ぼし始めています。事実、希少鋳造年である1970年の100ウォン貨幣の最も高い落札価格は、最近eBayで落札されたPCGS MS-65の標本のために支払われた、耳を疑う2,861ドル(約42万円)です。このグレードのこの種類のコインは800ドルの落札価格を超えたことがそれまでなかったのです。このことから、今後数年もこれらのコインの記録を更新するような落札価格が続くだろうと推測できます。

上記の韓国のコインのような現代コインの人気がこれまでになかったほど高まっているにもかかわらず、海外の愛好家たちは、オークションカタログに掲載されている基本情報以外の知識を手に入れられないという困難に直面している方が多いです。これは特に、書籍が入手しにくい分野のコインで見られる現象です。多くの場合、書籍が存在しているとしても、海外の収集家たちが話せない外国語で書かれているというのが現状なのです。しかし、韓国コインに関してこの問題はようやく解消されるようになりました。iAsure出版グループは、現在人気を集めている韓国コインの謎を解く新たな図書、マーク・ロヴモ氏による400頁の『発展時代における韓国コイン(South Korean Coins in the Era of Development)』を2022年8月に出版しました。

韓国コイン専門家マーク・ロヴモ氏による、画像や説明欄が豊富なこの著作は、現在人気の非常に高いコインを生み出した活気な経済成長期における韓国コインとコイン鋳造を最も詳しく研究・概説したものです。韓国コインの決定版であることを掲げているロヴモ氏の著書は読者に、詳細な情報を添えながら1950年代から1980年代以後にもまたがって各々の韓国の流通貨幣及び記念貨幣の背景にある興味深いストーリーを楽しく提供しています。著書でロヴモ氏は、韓国のコイン産業の急成長を、並行して発展した韓国経済と照らし合いながら詳細に説明するだけでなく、各々の枢要なコイン発行につれて韓国造幣局の成し遂げた発展を概説しています。

『発展時代における韓国コイン』は、現在のコイン市場において韓国の最も人気を獲得している収集コインとコインセットのほとんど知られざるストーリーを初めて英語で紹介しています。その際、各々のコインの由来、歴史的及び経済的重要性、明細事項、流通期間、収集品としての人気、そして市場価格に焦点を置いています。また、追加コンテンツとして韓国造幣局の芸術家の紹介、名声高い元彫刻師へのインタビュー、人気を増している韓国銀行の造幣局セットの概要だけでなく、著書の最後に1988年のソウル・オリンピックから現代に至るまでのすべての韓国の記念貨の簡潔な概説が含まれています。

『発展時代における韓国コイン』はフルカラーで、関連のある歴史的画像を豊富に添えています。また、この著作の情報源となっている、主に韓国語の、大抵知られていない文献が掲載されています。

著書に関する詳細はこちらのリンクをご覧ください。