クリミア半島の古代都市パンティカパイオンで紀元前4世紀に鋳造されたスタテル金貨が記録的な価格で競売にかけられ、現時点で世界最高値のアンティークコインとなりました。2023年5月にコイン販売会社NAC（ヌミスマティカ・アルス・クラシカ）によりスイスで開催されたオークションで、 5,390,000スイスフラン（約600万ドル）で落札されたのです。
このコインは古代ギリシャコイン世界で最も重要かつ蒐集家垂涎のコインの一つに数えられています。このコインの稀少性と類まれなる美しさが、高値がつけられた原因です。このコインは個人所有の一点ものと考えられています。このコインは以前はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館の所蔵でしたが、1934年スターリンの命令で、当時のソ連の産業を強化するために他の美術館の所蔵品とともに売却されたものです。その後、このコインはCharles Gillet氏の著名なコレクションに加えられました。
これまでの最高値記録は、2020年ローマ・ヌミスマティックス（Roma Numismatics）で売却されたブルートゥスのアウレウス金貨が保持していました。この金貨は、出自証明書が偽造だったため、最近当局に押収されています。この件に関しての詳細は下記をご参照ください：https://gekkancoins.jp/new-york-prosecutor-to-press-charges-against-richard-beale-roma/