忘れ去られたD-Day:10進法の由来〔第3部〕

写真: Korenn / CC BY-SA 4.0
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10進法の通貨を導入する主な理由は、10を基数とすることの利点にある。ローマ人によって、最も有名になったと思われるが、10進数(位取り数)の使用は古くから行なわれており、最古の狩猟採集社会(パプアニューギニアで見られるように)では、10進数(人差し指で表す1から始まり、親指で表す5、手首で表す6、そして肩で表す10まで)を使っていた。また、ブラーフミー数詞、ギリシャ数詞、ヘブライ数詞、漢数詞は、いずれも10を基本数としており、これは両手の指の本数に由来すると考えられている。しかし、ヒンドゥー・アラビア数字で整数を表すようになるまでは、複雑な数学の計算は非常に困難なままであった。要するに、現在の10進法は、ヒンドゥー・アラビア数字に非整数(小数)を加えたものである。そして、数千年の時を経て、また国際単位系(Systeme International-SI)であるメートル法によって、10進法は、私たちの生活に欠かせないものとなっているのである。

 

欧州や中東のみならず中国も10進法. 写真: Saharasav / CC BY-SA 4.0

 

本シリーズは、CoinsWeeklyに以前掲載された記事を日本人の読者様向けに修正したものです。英語の原文はこちらでご覧いただけます。

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