オークション・プレヴュー:キューンカー社の秋季オークション・ウィーク 珍品が多種多彩

ロット番号338:イギリス チャールズ1世(1625–1694年) 鋳造年なしの楕円形の金メダル(彫刻は約1616年) 無銘 ジーモン・デ・パス氏(Simon de Passe)鋳造師 知られている限りでは3つ目の標本 極美品 落札予想価格:75,000ユーロ
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キューンカー社、オスナブリュック ドイツ

オークション 372–375

2022/9/26–30

 

この秋キューンカー社は、4715もの出品作品が含まれており、落札合計額が900万ユーロ(約13億円)と想定されている7冊のカタログを発行しました。1週間以内での開催が不可能であるため、今回の7つのオークションは2週間に分けて開催される予定です。2022年9月26日から30日にかけては中世及び近代のコインとメダルがオークションにかけられるほか、勲章専用のオークションも催されます。アンティーク・コインに特化した2週間目のオークションは、10月18日から20日にかけてフロア・オークションとして実施されます。また、10月21日には、eLive Premiumオークションもあります。ケールモース(Köhlmoos)及びサルトン(Salton)という収集家の名前により、コインの品質と信頼のできる出所が保証されています。

大規模のため、弊社もオークション・プレヴューを2つに分けることにしました。こちらは、オークション372–375のプレヴューとなります。

 

カタログ372:ドイツ及び世界中の勲章と名誉記章

キューンカー社が秋季オークション・ウィークの幕を開ける勲章オークションには、168ものロットの勲章、名誉記章、古文書が含まれています。オークションは、3部で構成されています。第1部は、多くが1960年代に完了したとされているドイツの古いコレクション旧蔵で、ドイツ諸国の勲章や名誉記章に特化しています。続いて第2部では、1939年から1945年までのスロバキア第一共和国の標本のペーター・グロッフ氏(Peter Groch)コレクションの第9部がオークションにかけられており、中には究極の珍品が含まれています。第3部は、オスマン帝国の勲章と記章に特化しているオットマン・コレクションの第5部が出品されます。

 

カタログ373:金貨

金貨にご興味のある方は、オークションカタログ373を是非ご一読ください。なぜなら、中にはとあるスウェーデン・スイス企業のコレクションの、中世から20世紀までの保存状態の非常に優れている興味深いコインが含まれているからです。コインは世界中のものがありますが、中心となっているのは北欧諸国とハプスブルク家世襲領のものです。オークション全体の価格帯は現在の金価格からユーロで5桁から6桁までの価格(約百万円台~1千万円台)まで想定されています。

遥かに優れている珍品の例として、イギリスの一つのものが挙げられます。それは、オランダの銅板彫刻師ジーモン・デ・パス(Simon de Passe)が鋳造した、若い頃のチャールズ1世を描いている非常に珍しいメダルで、知られている限りでは3つ目の標本です。デ・パス氏はそのために1615年の後に、刻印がコイン鋳造機によって浮き彫りに鋳造されるのではなく、銅板彫刻のように機械によって彫刻される新たな鋳造方法を開発しました。

 

カタログ373:ホラント王国/オランダのメダル ― ヴェルショール兄弟コレクション

オークション373は、オランダに特化しています。双子の兄弟ディンゲマン(ディム)とヘンドリク(ヘンク)ヴェルショール(Dingeman (Dim) & Hendirk (Henk) Verschoor)はコインディーラーとして見事なコレクションを集めてきました。そのコレクションは、1806年から1810年までナポレオンの弟によって統治されていた短命なホラント王国の重要なコインに加えて、オランダのメダルに焦点が当てられています。

 

 

カタログ374:ヘッセン州とその周辺 ハンス=ユルゲン・ロース博士コレクション第1部

9月28日、キューンカー社はヘッセンとその周辺地域に特化しているハンス=ユルゲン・ロース博士(Dr. Hans-Jürgen Loos)コレクションの第1部をオークションにかけます。大企業の会計事務を担っていた経済学者のロース博士にとってコイン収集は、リラックスをするための趣味でした。郷土史研究家として、ヘッセン州のコイン史をできるだけ網羅するコレクションを集めるのを目的としていました。集めてきた1400枚ものコインのことを「コインで刻まれたヘッセン史」と呼んでいたそうです。

 

 

オークション375:ニュルンベルク/フリードリヒ・ポプケン・コレクションの厳選レーザー/中世及び近代のコインとメダル/1871年以降のドイツ・コイン

オークション・ウィークの最後の2日にわたっては、いくつかの専門コレクションが出品されるオークション375が開催されます。例えば、フリードリヒ・ポプケン・コレクションの続きで厳選されたレーザー硬貨が出品されます。最初にオークションにかけられるのは、ニュルンベルクの金貨と銀貨の他に、ニュルンベルク出身の芸術家の多様なメダルが含まれているフランケン地方の故郷コレクションです。通常通り、キューンカー社は究極の珍品が含まれているアルトドイチュラントとドイツ帝国の多種多彩なコインとメダルを提供しています。ドイツ以外のコインでも格別の珍品が出品されます。中には、イギリス国王ヘンリー8世をイギリス及びアイルランド教会の首長として描いているルネッサンス期メダルの原作の他に、中国の逸品コインがあります。今回は20世紀当初の極めて珍しい4枚のコインが含まれています。

 

カタログのご注文は、キューンカー社にお問合せください。

Künker, Nobbenburger Straße 4a, 49076 Osnabrück(オスナブリュック、ドイツ)

電話番号:++49 / 541 / 962020 ファックス:++49 / 541 / 9620222 電子メール:service@kuenker.de

また、オークションのカタログをwww.kuenker.deでオンラインでご覧いただけます。ご自宅のコンピューターからライブビッディングにご参加予定の方は、事前に当サービスへのご登録を済ませるようお願いいたします。